高校野球なんて生ぬるい!学童野球の超過密&過酷な試合スケジュール!

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夏の高校野球で各都道府県代表が決まっていますね。この時期になると毎年『「残酷ショー」としての高校野球』というような記事が新聞、雑誌、ネットを賑わせます。春夏の甲子園で行われる全国大会が全試合テレビ中継されているために、可視化されているだけです。
私自身も息子が少年野球チームに参加するようになって知ったことですが、少年野球の大会スケジュールを知れば『高校野球のスケジュールなんてぬるい』もんです。

先日(2016/07/23日開幕)の第21回高野山旗全国学童軟式野球大会で優勝した沖縄:世名城ジャイアンツのスケジュールは、4日間で6試合!!! ダブルヘッダー2日連続という、超過酷日程です。優勝チームからベストフォー(3位決定戦があります)までのチームは毎年このスケジュールになっています。

優勝チームの試合日程/スケジュール

7月23日(土)12:30- :1回戦
7月24日(日)08:30- :2回戦
7月24日(日)14:30- :3回戦
7月25日(月)08:30- :準々決勝
7月25日(月)14:30- :準決勝
7月26日(火)10:00- :決勝

– 開催地である高野山は標高が高く最高気温が30度を超えることはまれ
– ピッチャーは変化球を投げることを禁止されている
– 全国大会まで勝ち抜くチームにはたいてい複数人のピッチャーがいる
とはいえ、成長期の小学6年生がわずか4日間で6試合もするというのが異常でないわけがありません。学童野球ですから、各ピッチャーの投球数、投球回数について詳細なデータが公開されていませんが、負ければ終わりのトーナメントですから、おのずと一番力のあるエースピッチャーに投げさせてしまいます。

これは現地観戦(&大会規定未確認)していない私の推測ですが、ベスト4まで残ったチームのエースピッチャーの子は4日連続で投球しているはずです。
– ダブルヘッダーのどちらかの試合は2番手ピッチャーが投げる
– 1試合目でも大量リードすれば3番手以降のピッチャーが投げる
といった形でなるべくエースが投げないようにしているとは思いますが。。。
– たいていの場合エースの子は一番野球がうまい子でもあるので投げていない時も、キャッチャーやショートといった運動量の多いポジションを守っていることが多いですが。。。
(間違っていたらすみません)

親の立場としては

私の息子は
– まだ6年生ではない
– エースピッチャーにならない(たぶん)
– 全国大会に出場できとも限らない
ので杞憂だとは思いますが、

4日間で6試合なんてスケジュールの大会に参加することになったら
– 全国大会を開催しなければ良いのに
– 連投しなければならないような大会ならば、さっさと1回戦で負けた方が良い
– エースの子が怪我しないことが一番大事
とさえ思ってしまいます。

大会運営者の立場

大会運営の立場に立つとこうしたスケジュールになるのは理解できます。
– 大会スポンサーがいないため各チームの参加費、遠征費は自腹である
– 各チームの予算の都合上、大会期間を長くすることは避けたい
– なるべく多くのチームを参加させたい
– 過酷なスケジュールになるのはベスト8以降のみ
– ほとんどのチームは3試合以下の試合数
からです。

でも、その結果としてベスト4以上のチームに、超過密日程を押し付けるのは本末転倒というか、若くして出現している才能の芽を摘んでいるだけではないでしょうか?

投球制限案

– 連日の登板禁止
– 1日7回まで
くらいの制限をかけない限り、酷使による肩肘の故障は避けられないと思うのです。
この制限が実施されると高野山旗全国学童軟式野球大会を優勝するには4人以上のピッチャーが必要になりますが、小学生、中学生での怪我を防ぐには、これくらいの制限をしないといけないと思います。

大人の社会人野球やプロ野球より高校生の方が、高校生より小学生の方が過酷なスケジュールであることを多くの人に知ってもらい、高校野球の試合日程と同じくらいの議論がなされるようになって欲しいものです。そして、小学生、中学生といった年齢で投げすぎによる肩肘の怪我をする子供が1人でも少なくなる、1人もでなくなるようになることを望みます。

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