親が子供にさせたいスポーツは?野球?サッカー?

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第一生命保険株式会社が毎年実施している『おとなになったらなりたいもの』において、男の子の人気第一位がプロ野球選手からプロサッカー選手になってから久しいです。
また株式会社バンダイが行った調査「小中学生のスポーツに関する意識調査」でも、1位:水泳、2位:サッカー、3位:テニス、4位:野球となっておりサッカー>野球の傾向はより顕著になってきています。

残念ながら親の希望とは異なり管理人の息子はかなり熱心な野球少年になってしまいましたが、普通の親の立場からするとサッカー>野球なのは当然だと思います。子供のスポーツとしての野球とサッカーの違いを端的にあげるとすれば、
– コーチング
– 親の負担
が全然違います。

1:コーチングの違い
少年サッカーチームと少年野球チームの練習を見ればその違いは歴然としています。全ての少年スポーツに関係する人たちは、日本サッカー協会が作成している資料『PLAYERS FIRST!』を熟読して欲しいです。少年野球、学童野球の現場には「PLAYERS FIRST!」の考え方が欠落しています。
リンクはこちら。10MB以上あります。PLAYERS FIRST!

少年野球に関わる人たちの野球への情熱、熱意は素晴らしいのですが、間違った方向に向かっている場合が多々あります。
– 失敗に対する大声での叱責、ドスの効いた命令口調の指示
– 低学年の試合での消極的な指示
などなど。

– 失敗に対する大声での叱責、ドスの効いた命令口調の指示
私の父が息子の試合を見に来て『相手チームの監督が選手にあまりにもひどい罵声を浴びせるから、気分が悪い』と言って試合観戦をやめてしまったことがあります。それくらい少年野球の監督は大声で怒鳴って失敗を怒ります。野球やサッカーに限らずスポーツというのは失敗をする、繰り返すものです。ましてや小学生がプレーするわけですから、試合は失敗のオンパレードで進行するものです。それをいちいち怒ってもしょうがなくないですか?プレーしている子供たちは怒られ続けて、怒鳴られ続けて楽しいのでしょうか?

– 低学年の試合での消極的な指示
小学生のピッチャーにはストライクが入らない日というのがあります。ボール、盗塁、ボール、盗塁、ボール、パスボール、ボールなんてざらです。バッターはただ立っているだけで1点入ったりします。相手のミスを期待して待球、バットを振らないというのはどう考えてもおかしいと思うのです。
低学年の試合では下位打線に全くバットを振る気のないバッターがいたりします。バットを振ると怒られている子さえいます。それでその子は楽しいのでしょうか?指導者というのは、そういう子にチャレンジしろ、失敗を恐れずスイングしろと勇気づけるのが役割じゃないでしょうか?そしてアウトになったら『良いスイングだった。次はヒットを打てるように練習しよう』と励ますのがあるべき姿だと思います。

2:親の負担
– 用具代
小学校1年生から3年生の間、息子は野球チーム(土日)とサッカー教室、スイミング(ともに平日に1日)に参加してました。人気ランキングの1位、2位、4位のスポーツをさせていたわけです。サッカーと水泳は1回1時間なので、子供を連れて行くだけです。必要な用具も水泳とサッカーは
水泳:水着(教室の入会特典)、帽子(教室の入会特典)、ゴーグル(1000円くらい)、タオル
サッカー:ボール(バーゲンで1000円)、Tシャツ(速乾性の普段着)、短パン(普段着)、ソックス(普段着)、靴(サッカー用を購入したが普段でも履いていた)
だけでほとんど用具代はかかっていません。

それに対して野球は
– 帽子(2000円)
– 試合用ユニフォーム(上下で7000円程度)
– 練習着(上下で5000円程度)
– スパイク(3000円〜4000円)
– グローブ(5000円〜1万円)
– バット(3000円程度)
と一式揃えただけで3万円近くかかっています。水泳やサッカー教室は公式戦に参加するものではなかったのでユニフォーム代がかかっていないというのはありますが。それでも2万円くらいはかかりました。実際にはもっとかかっている家はたくさんあるでしょう。グローブもバットも高いものを買おうと思えばいくらでもありますので。続くかどうか半信半疑だった我が家は最初のグローブは安めのもので済ませましたが、同じチームの子供たちは一番良いランクのグローブ(1万円超)を持っていて力の入れ具合が違うなと感じたものです。

– 洗濯
サッカー教室は室内のフットサルコートで行われていたので、Tシャツと短パンは汗で濡れるだけで泥汚れなどはありませんでした。水泳も水着とタオルを洗うだけです。野球は毎回ユニフォームの泥汚れを落とす必要があり、結構な負担です。

– 運営の手伝い
練習/試合へのコーチとしての参加、グラウンドの確保、グラウンド代金の清算、試合会場までの選手送迎車の運転、交通費の計算、コーチや審判へのお茶出しなどなど、様々なチーム運営への参加を求められます。強豪チームはこれでもかと大会と練習試合がありますので親も大変です。用具代の金銭面よりもこちらが大きな負担になります。そりゃ、親は嫌がりますよね。

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